2002年春。
SUZUKI 250SB
(KAWASAKI D-tracker)
のカスタムを手懸ける事になった。 |
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今まではロードバイクが中心だったのだが、
異種格闘技の一種であるスーパーバイカーズ(現モタード)にも
現役時代から少しは興味があったので気持ちのこだわりも無くこの世界に入れた。
まず、このバイクは足回り(サスペンション,ブレーキ)が特に弱く、
サーキットなどで走ると...
いや、実際ペースをあげて走ることなんかできない代物であった。
パーツ交換をすることで飛躍的によくなるのだが。
実際に街中での走行やレースでの走行をしてマシンの性能を上げていく途中で、
加藤は気にかかっている事があった。
左側に転倒してしまった場合、
足回りで一番出っ張っているのはフロントブレーキキャリパー。
特にブレーキングのレーシング4ポットキャリパーは
バンジョーボルトの取り出しが横についている。
キャリパーに直撃したら即キャリパー交換。
バジョーボルトに直撃すればその時点で走行ができなくなる。
「キャリパーは高い。
レースで転倒してもできるだけ再スタート可能なようにしたい。
キャリパーをガードできるものはないものか?」
と考えていた。 |
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ある日、リフトの上でバイクをレーシングスタンドにかけて
整備に入ろうと思ったその時、
レーシングスタンドを掛ける為のジュラコンのフックが目に入った。
「これを改良すれば!」
フックを外しボルトを通して250SBに装着してみると
キャリパーの直撃を避けられるぐらいの役割はできそうだと言う事がわかった。
「よし!改良しよう。」
簡単,確実に取り付けられキャリパーを確実に保護できる。
安価にするために単純な形。 大きすぎず,小さすぎず。
ここからキャリパースライダーの製品化がはじまった。
試作を数回繰り返し出来上がったのが現スライダーである。
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後にフロントアクスルスライダー,リヤアクスルスライダーも同じく、
ライダーの不安を解消するため作られた。
これらも簡単,確実に取り付けられ、アクスル,フロントフォークのボトム,
スイングアームエンドを保護できる。
単純な形,軽量,大きすぎず,小さすぎず。 |
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2003年 秋。
思うような形となったキャリパースライダー、
そしてフロントアクスルスライダー、リヤアクスルスライダーをつけ、
実戦テストでモタード3時間耐久レースに出場。
レース中に2回ほど転倒したものの、
ブレーキキャリパーもアクスルナットアクスルシャフトなども全く損傷せず、
見事に守ってくれた。
(スライダーは削れちゃいましたが...)
効果は、実証済みである↓ |
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